2022年9月29日、USCISは、申請者が、Form I-485(移民登録または地位の調整申請)を含む移民関連の利益を申請する前の60日以内に民間外科医がForm I-693(健康診断及びワクチン記録の報告書)に署名しなければならないとの要件の一時的免除の延長を公表しました。この一時的な免除は2021年12月9日に発効しており、2023年3月31日まで有効とされる予定です。
この延長の目的は、申請処理の遅延とこれに関連する移民のための健康診断を適切なタイミングで行うことの難しさをさらに緩和することにあります。この免除は、そのベースとなるUSCISがまだ裁決していない移民関連の利益の申請に関連する全てのForm I-693に適用されます。申請者が移民申請を提出したタイミングや民間外科医がForm I-693に署名したタイミングは、この免除を受けるための適格性に影響しません。
Form I-693とはなんですか?
申請者は、健康診断の結果をUSCISに報告するために、Form I-693を使用します。この目的は、当該申請者が以下の公衆衛生上の根拠に基づき米国に不承認されないことを証明することにあります。
- 公衆衛生上重大な影響のある伝染病
- 要求されるワクチンの未接種
- 有害な行動を伴う身体的または精神的障害
- 薬物乱用または薬物中毒
不承認とされる申請者は、法律により、米国への入国または米国での滞在が認められません。
誰がForm I-693を提出する必要がありますか?
一般に、移民の地位の調整申請を提出する全ての申請者、Form I-693を提出する必要があります。Kビザ保有者、Vビザ保有者、または難民の派生申請者、及び既に健康診断を米国外で受けた一定の申請者は、所定の条件を満たす場合、健康診断全般を繰り返す必要がないか、または再度健康診断を受ける必要がないことになります。
どうやって民間外科医を見つけられますか?
USCISにより特に指定された医者のみが、民間外科医として健康診断を行うことができます。申請者は、一般に、民間外科医を、 USCIS National Customer Service Centerへの電話照会(1-800-375-5283)または右記のUSCISのウェブサイトから見つけることができます。 https://my.uscis.gov/findadoctor もし定かでない場合、申請者は、当該医者に対し、民間外科医であることを確認することが推奨されます。
Form I-693の提出費用はいくらですか?
Form I-693には提出費用はありません。もっとも、申請者は、フォローアップのテストや要求される治療を含め、健康診断にかかる全ての費用を負担する必要があります。
いつ健康診断を受けるべきですか?
Form I-693は民間外科医の署名日から2年間のみ有効です。このため、USCISは、申請者に対し、Form I-485の提出に近いタイミングで健康診断を受診することを推奨しています。 その署名日から2年間以上が過ぎ、USCISがそのForm I-485を裁決しない場合、申請者は新しいForm I-693を提出する必要があります。
いつForm I-693を提出すべきですか?
申請者がForm I-485とForm I-693を同時に提出しなければならないとの要件は存在しません。もっとも、これらの申請書を同時に提出することは、申請者の時間を節約できる可能性があります。同時申請を行う場合、USCISが申請者のForm I-693を取得するために追加の証拠請求を行う必要性を省くことができます。 申請者によってはForm I-693を面接時に持参しようとしますが、同時申請は、USCISがその申請者に対し面接を免除する旨を決定した場合に、審査処理の遅延を避けることの助けとなりますます。