コンテンツへスキップ

バイオメトリクスの日程変更のオンラインシステムの施行

USCISによるバイオメトリクスの日程変更のオンラインシステムの施行

2023年6月28日、USCISは、移民法上の利益の申請者がバイオメトリクスの日程変更をオンラインで行うことができるシステムを施行しました。このサービスにより、当該申請者、その弁護士または認定代理人は、その当初の日程までにバイオメトリクスサービスの日程変更をオンラインで行うことが可能になります。

このオンラインによる日程変更のサービスは、その申請者が当局による審査中の移民法上の利益の申請をオンラインまたは郵送で当局に提出したかに関わらず、USCISのオンラインアカウントから利用することができます。このサービスの利用が認められる申請者は、従前要求されていたようにUSCISのコンタクトセンターに架電する必要はありません。

このオンラインサービスの利用が認められない申請者は、USCISコンタクトセンターに架電することにより日程変更をリクエストすることができます。

どの申請者にオンラインによるバイオメトリクスの日程変更の利用が認められますか?

移民法上の利益の申請者、その弁護士及び認定代理人は、以下の全ての要件を満たす場合にバイオメトリクスの日程変更をオンラインで行うことができます。

  • 当初の日程が将来の日にちであること
  • 当初の日程が12時間以内のものではないこと
  • 申請者が日程変更をする正当な理由があることを証明すること
  • 当初の日程が2回以上変更されていないこと
  • 申請者が提出したフォームが以下のいずれにも該当しないこと
    • Form I-600, Petition to Classify Orphan as an Immediate Relative(孤児を近親の家族として分類する申請)
    • Form I-600A, Application for Advance Processing of an Orphan Petition(孤児に関する申請の事前手続き申請)
    • Form I-800, Petition to Classify Convention Adoptee as an Immediate Relative(ハーグ条約に基づく養子を近親の家族として分類する申請)
    • Form I-800A, Application for Determination of Suitability to Adopt a Child from a Convention Country(ハーグ条約締結国からの子供を養子とする適格性の決定申請)

適時に提出された日程変更のリクエストについて、どのような状況であればUSCISにより正当な理由があると認められますか?

適時に提出された日程変更のリクエストとして申請者が当初のバイオメトリクスの日時までに当局に日程変更のリクエストをする場合、その申請者は、その日程変更をするための正当な理由があることを証明する必要があります。申請者が当初の日程にバイオメトリクスが行われる所定の場所に現れることができるかについて十分な理由を示した場合に、この正当な理由が存在すると認められます。

USCISによると、ここにいう十分な理由には以下の状況が含まれます。

  • 病気、診療予約、または入院
  • 従前に計画されていた旅行
  • 結婚、葬式、または卒業祝い等の重要なライフイベント
  • バイオメトリクスが行われる所定の場所への交通手段の取得が不可能であること
  • 仕事または介護の責任により日程を開けることが不可能であること
  • バイオメトリクスの日程通知の配達の遅延または不配達

USCISは、個々のリクエストを受けたケースについて正当な理由が存在するか否かを検討の上、バイオメトリクスサービスの日程変更のリクエストを承認するかについて決定します。

当初のバイオメトリクスの日程を逃した場合は何が起きますか?

移民法上の利益の申請者がバイオメトリクスの日程に所定の場所に現れず、その日程までにUSCISが住所変更通知や日程変更のリクエストを受領しなかった場合、法令により、USCISはその審査中の申請が放棄され否認されたものとみなします。[1]

もっとも、バイオメトリクスサービスについて、その状況に鑑み正当性が認められる場合、USCISはその手続き上の規則を緩和する裁量を有しています。これにより、USCISは、その裁量においてまた申請者の状況に基づき、その申請者が当該申請を放棄したか否かについて検討します。この検討の際に、USCISは以下に挙げられる要素を検討します。

  • 当初の日程とリクエストされた変更後の日程との間の期間の長さ
  • 申請者が当初の日程に現地に現れなかった十分な理由があるか否か
  • 申請を否認することにより不当な負担や費用がもたらされるか否か

申請者が当初のバイオメトリクスの日程を逃した場合、その申請者(またはその弁護士、認定代理人)は日程変更をリクエストするためにUSCISコンタクトセンターに架電する必要があります。USCISは、当初の日程後の日程変更のリクエストについて、郵送、対面、またはオンラインシステムによるリクエストを受け付けていません。

USCISが申請者の申請を放棄されたものとして否認した場合、USCISはその裁決を書面によりその申請者及び弁護士または認定代理人に通知します。当該申請者は、その否認された申請の優先日(priority date)または手続き日を後の申請において使用することはできません。

こちらのリンク からオンラインの日程変更システムについてのUSCISの公表が参照可能です。

免責事項


[1] 申請者が難民及び国外退去の保留申請(I-589)の申請者であって、バイオメトリクス手続きを正当な理由なしに遵守しなかった場合、USCISは、その申請を放棄されたものとして否認する代わりに、申請者の状況に応じてその難民申請を却下するかまたは移民裁判官に申請者を差し向ける場合があります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

jaJapanese