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EB-2 NIW分類のグリーンカードとはなんですか?

EB-2 NIW分類のグリーンカードとはなんですか?

EB-2の国益による免除(National Interest Waiver: NIW)の分類は、雇用に基づくグリーンカード申請の第二の優先枠にあたります。 NIWの申請者は、仕事のオファー、従って労働証明書の要件の免除を当該免除がアメリカの利益となることを理由に当局にリクエストします。

このため、所定の要件を満たすEB-2 NIWの申請者は、仕事のオファーやアメリカの雇用主によるスポンサー無しに自己申請を行うことができます。当該申請者はまた、米労働省発行の認証された永続的雇用証明申請無しにEB-2 NIWの自己申請を行うことができます。すなわち、当該申請者は、EB-2分類において要求される米労働省のPERM(Program Electronic Review Management)手続きを省くことができます。このブログでは、EB-2 NIWの要件や特別の考慮事項について説明しています。

目次

誰がEB-2 NIW分類のグリーンカードを申請できますか?

EB-2 NIW分類のグリーンカードの取得が認められるためには、申請者は以下の通りEB-2及びNIW分類の適格要件を満たす必要があります。

I. EB-2分類の適格要件

EB-2分類の適格性が認められるためには、申請者は、高度な学位を保持する専門職の一員であるか、科学、芸術またはビジネスにおいて並外れた能力を保持している必要があります。

A. 高度な学位

申請者は、以下の要件を満たす場合に、高度な学位の保持者としてEB-2の適格要件を満たすことになります。

  • 申請者が応募する仕事が高度な学位またはアメリカ国外の同等の学位を最低限要求するものであること1 及び
  • 申請者が高度な学位またはアメリカ国外の同等の学位を保持する専門職の一員であること2

「高度な学位」とはなんですか?

高度な学位とは、学士号を超えるアメリカの学術的あるいは専門的学位またはアメリカ国外の同等の学位を指します。すなわち、高度な学位とは修士号以上の学位を意味します。USCISはまた、アメリカの学士号またはアメリカ国外の同等の学位プラス当該分野における学士号取得後の5年間の進歩的な仕事の経験を、修士号に相当するものとみなしています。

もっとも、当該仕事が慣習的に博士号を要求する場合は、申請者はアメリカの博士号またはアメリカ国外の同等の学位を保持している必要があります。アメリカの学士号またはアメリカ国外の同等の学位を保持しない申請者は、EB-2の適格要件を満たさないことになります。

高度な学位要件に関する留意事項

USCISは、単に高度な学位またはこれに相当するものを保持しているのみでは申請者のEB-2への適格性を証明するのに十分でないことを明確にしています。また当該申請が業務経験と合わせ複数の資格要件を要求する場合、争点はその複数のアメリカ国外の学位や資格の組み合わせが単一のアメリカの学士号または高度な学位に相当するか否かではありません。この場合、USCISは当該ポジションの最低限の要件が高度な学位の定義を満たすか否かについて検討します。

高度な学位を証明するためにどのような種類の証拠を提出すべきですか?

申請者は、申請者が高度な学位の要件を満たすことを証明する、以下に示されるような証拠を提出する必要があります。

  • 申請者がアメリカの高度な学位またはアメリカ国外の同等の学位を保持していることを示す公式の学術記録
  • 申請者がアメリカの学士号またはアメリカ国外の同等の学位を保持していることを示す公式の学術記録 及び 申請者が学士号取得後に当該専門分野で5年以上の進歩的な仕事の経験を有することを示す現在または過去の雇用主発行のレター

B. 並外れた能力

申請者はまた、以下の全ての要件を満たす場合、EB-2分類の適格性を並外れた能力を有する個人として主張することができます。

  • 申請者が科学、芸術またはビジネスの分野で並外れた能力を有していること
  • 申請者が将来においてアメリカの国家経済、文化的あるいは教育的関心、または福祉に実質的な利益をもたらすこと
  • アメリカの雇用主が科学、芸術またはビジネスのいずれかの分野において申請者のサービスを求めていること3

「並外れた能力」とはなんですか?

並外れた能力とは、「科学、芸術またはビジネスにおいて通常遭遇するより遥かに高度の専門性」を意味します。この水準は卓越した能力の分類の水準より低い水準とされています。

並外れた能力を証明するためにどのような種類の証拠を提出すべきですか?

並外れた能力の要件を満たすことを証明するためには、申請者は以下の証拠のうち少なくとも3つを提出する必要があります(「当初の証拠」)。

  • 申請者がその並外れた能力の分野に関連する学位、免状、証書または同様の賞を、専門学校、大学その他の学術機関から取得したことを示す公式の学術記録
  • 申請者の職業において少なくとも10年間のフルタイムの実務経験があることを示す、現在または過去の雇用主発行のレター
  • 申請者の職業を遂行するのに必要な資格またはその職業に関する証書
  • 申請者のサービスに関し申請者の並外れた能力を証明する賃金または報酬の支払いを申請者が受けたことの証拠
  • 申請者が職業団体の一員であることの証拠
  • 申請者の業績及びその業界または分野における並外れた貢献が、同業者、政府団体、専門家または事業団体により認識されていることの証拠

上記の種類の証拠が申請者の職業にあてはまらない場合、申請者はその他の上記に匹敵する適格性を示す証拠を提出することができます。

並外れた能力の要件に関する留意事項

申請者は、申請者が当該分野で他者より優れていることを証明する必要があります。このため、当該分野のほとんどのメンバーが保有している資格は、通常遭遇するより遥かに高度の専門性を証明することができません。USCISは、専門学校、大学その他の学術機関から発行された学位、免状、証書または同様の賞それのみでは、並外れた能力の証明に不十分とであると判断しています。

さらに、申請者が主張する貢献及び業績と同時期に存在した証書その他の書面の形態による正式な承認は、申請のために作成された申請者の業績を認めるレターよりも重要性の高い証拠となり得ます。USCISは、並外れた能力の適格性を証明するために提出された証拠に関し、2段階の分析手法を用いて評価しています。4

II. NIW分類の適格要件

前述の通り、NIWはEB-2の分類に基づく仕事のオファーの要件を免除します。このNIWは、高度な学位を保持する専門職の一員である者及び並外れた能力を有する者に対し、EB-2の分類においてのみ適用されます。

NIW分類の適格性を証明するためには、申請者は以下を証明する必要があります。

  • 申請者が高度な学位を保持する専門職の一員であるか、科学、芸術またはビジネスにおいて並外れた能力を保持していること(EB-2の適格要件)及び
  • 仕事のオファー、すなわち労働証明要件の免除がアメリカの国益となること

NIW要件に関する留意事項

申請者が高度な学位を保持する専門職の一員であるか並外れた能力を保持していることによるEB-2の分類の適格性は、当該申請者が自動的にNIWの適格要件を満たすことを意味するものではありません。すなわち、仕事のオファーの免除を求める申請者は、当該EB-2分類の適格要件を証明するのみでなく、当該免除それ自体がアメリカの国益であることも証明する必要があります。

特に、並外れた能力の要件との関連で、当該能力を主張する全ての申請者は、自らのアメリカにおける存在がアメリカの国家経済、文化的あるいは教育的関心、または福祉に実質的な利益をもたらすことを証明する必要があります。これに加え、仕事のオファー要件の免除を求める申請者は、さらに追加の国益を証明する必要があります。

NIWの3つの要件:「Dhanasar テスト」

申請者は仕事のオファーの要件の免除がアメリカの国益にあたることを証明する責任を負い、USCISは個別の事案ごとに当該証明がなされたかについて検討します。USCISはまた、以下の3つの枠組みに基づき申請者が証拠の優位性(ある事実が「ないというよりはある」と言えるか否かで判断する原則)によりその適格性を証明した場合、裁量によりNIWを付与します(「Dhanasar テスト」)。

  • 申請者の提案する努力に実質的なメリット及び国家レベルでの重要性が認められること
  • 申請者がその提案する努力を進展させるのに適した立場にいること
  • 比較衡量の結果、仕事のオファー及び労働証明の要件を免除することがアメリカにとり利益となると判断されること

Dhanasarの最初の要件:提案する努力に実質的なメリット及び国家レベルでの重要性が認められること

EB-2 NIWの分類のグリーンカードの申請者は、提出する証拠が当該提案する努力に実質的なメリット及び国家レベルでの重要性が認められることを証明することを証拠の優位性により示す必要があります。

「提案する努力」とはなんですか?

ここにいう「努力」は一般的な職業より具体的なものを指します。このため、申請者は、その職業の通常の職務内容は何かについてのみならず、当該職業においてどのような種類の仕事を当該申請者が遂行するのかについての詳細を提示する必要があります。例えば、エンジニアは職業ですが、エンジニアとしての職務と責任を提示するのみでは十分ではありません。むしろ、その提案する努力に関する説明は、当該申請者が従事する予定の特定のプロジェクトと目標または特定の工学分野について述べる必要があります。

「実質的なメリット」とはなんですか?

申請者は、ビジネス、起業、科学、テクノロジー、文化、健康または教育を含む分野における申請者の努力の実質的なメリットを証明する必要があります。

これに加え、USCISは当該努力の潜在的な経済への影響の大きさについての証拠を考慮に入れることができます。もっとも、申請者は、即時のまたは軽量化可能な経済への影響無しに、その実質的なメリットを証明することができます。研究、純粋科学及び人類の知識の促進に関する努力は、当該分野における潜在的な業績がアメリカ経済への利益に転換されると見込まれるか否かに関わらず、その実質的なメリットを認められることができます。

「国家レベルの重要性」とはなんですか?

申請者はまた、その潜在的な将来的影響を通じて、提案する特定の努力の国家レベルでの重要性を証明する必要があります。USCISは、その努力の地理上の広域性のみに焦点を当てるのではなく、むしろその提案される努力の性質に焦点を当てています。

例えば、 Matter of Dhanasarにおいて、当該努力は「一定の製造プロセスの改善または医療の進歩のような、特定の分野における全国的または全世界的な意味合いがあることから、国家レベルの重要性があると認めることができる」と判断されています。当該努力はまた「アメリカの労働者を雇用する大きな可能性」または「その他の特に経済的に不況な地域における大きなプラスの経済効果」を含むことができます。他方、その分野や地域におけるより広範な意味合いを欠く教室における授業は、NIWの適格性を証明する目的との関係では一般に国家レベルの重要性が認められる水準には達しないとされています。

この国家レベルの重要性を判断する際に、USCISの分析は、その申請者の特定の職業上の分類よりも当該申請者が何を行う予定であるのかに焦点を当てています。従って、その提案する努力を説明する詳細な記述とその努力に国家レベルの重要性が認められることを証明する補足の証拠書類を申請者が提出することが重要となります。

USCISは、当該証拠により申請者の提案する努力が社会福祉あるいは文化的・芸術的進歩を広範に促進し、または価値のある技術あるいは研究分野の進歩に貢献する大きな可能性があると証明される場合、その努力は国家レベルの重要性に昇格することができると述べています。

Dhanasarの2番目の要件:申請者がその提案する努力を進展させるのに適した立場にいること

前述の通り、最初の要件は申請者の提案する努力のメリットと重要性に焦点を当てています。この2番目の要件では、当該焦点は申請者個人に移ります。ここでは、申請者は自らがその提案する努力を進展させるのに適した立場にいることを証明する必要があります。

当該申請者がこの Dhanasarの2番目の要件を満たすかを判断する際に、USCISは以下を含む諸要素を検討します。

  • 申請者の教育、スキル、知識及び関連するまたは同様の努力における成功の記録
  • その提案する努力に関連する将来の活動のために申請者が開発しまたはその開発に重要な役割を果たしたモデルまたは計画
  • その提案する努力の達成に向けたあらゆる進展
  • 潜在的な顧客、ユーザー、投資家またはその他の関連する団体あるいは個人から獲得した関心または支援

どのような種類の証拠が申請者がその提案する努力を進展させるのに適した立場にいることを証明しますか?

申請者は、自らがその提案する努力を進展させるのに適した立場にいることを、その提案する努力に関連する過去の達成及び裏付けとなる予測を示す証拠を提出することにより証明する必要があります。申請者は、その提案する証拠が5割を超える確率で最終的に成功すると証明できない場合であっても、なお Dhanasarの第2の要件を満たすことができます。もっとも、当該申請者の主張は根拠の無いものであったり信憑性の無いものであってはなりません。

この Dhanasar の第2の要件を満たすことを示す傾向のある証拠の種類は以下の通りです。

  • その分野における学位、証書または資格
  • 申請者が開発した特許、商標または著作権
  • 申請者の過去の達成を述べ、また申請者がどのようにその提案する努力を進展させるのに適した立場にいるかについての特定の例を提供する申請者の分野における専門家発行のレター
  • 申請者の過去の業績や現在の仕事についての公に発行された記事またはメディアのレポート
  • 申請者の仕事の強力な引用の履歴あるいは申請者の仕事に関するプラスの議論、またはその仕事の採用を示す公に発行された記事の引用を示す書類
  • 申請者の仕事がその努力の分野に影響したことを示す証拠
  • 申請者がどのようにその提案する仕事をアメリカで継続するかについて記載した計画
  • 該当する場合、関連する補足証拠とともに詳細な事業計画その他の記述
  • 予期されるまたは潜在的な雇用主、クライアントまたは顧客からの書簡
  • 経済的支援の実現可能な計画を反映した書面
  • 申請者がベンチャーキャピタル、エンジェル投資家またはスタートアップのアクセラレーターのようなアメリカの投資家からの投資を受けたこと、及び当該投資額がその関連する努力にとり適切な額であることを示す証拠
  • その提案する努力の潜在的な影響を示す契約、合意書またはライセンスの写し
  • 申請者がその提案する努力を進展させるのに適した立場にいることを示すアメリカの政府機関または準政府機関発行のレター
  • 申請者が賞、補助金またはその他の関連する金銭以外のサポート(例:施設の無料使用)の印を経済開発、研究及び開発または雇用創出における専門性を有する連邦・州・地域の政府から受けたことを示す証拠
  • 以下を含む、どのように他者が申請者の仕事を使用しているかを示す証拠

- 申請者が開発しまたは開発を支援した製品を使用している企業との契約

- 申請者が開発しまたは開発に貢献した技術、及びどのように他者がその技術を使用しているかを示す証拠

- 申請者が開発した特許またはイノベーションのライセンス及びなぜ当該特許またはライセンスが当該分野において重要であるかを示す書類

USCISは、申請者がその提案する努力を進展させるのに適した立場にいるか否かについて、状況を総合的に検討し、証拠の優位性により決定します。

Dhanasarの第3の要件:比較衡量の結果、仕事のオファー及び労働証明の要件を免除することがアメリカにとり利益となると判断されること

最後に、申請者は、仕事のオファー及び労働証明の要件の免除の付与を支持する要素がその要件を支持する要素をその重要度において上回ることを証明する必要があります。この要件は、外国籍の労働者の採用がアメリカ国籍の労働者の雇用機会、賃金及び労働条件に不利に影響しないことを確実にすることを目的としています。

従って、この第3の要件のもと、USCISは当該申請者の努力及び当該申請者がその提案する努力を進展させるのに適した立場にいることが、これを総合的に見た場合に、労働証明要件の免除がその要件から通常生じる利益を上回る程度にアメリカに利益をもたらすか否かについて検討します。

例えば、起業家が一般にアメリカ国籍の労働者に不利益に影響しない形態で自営業を行う場合や、起業家がアメリカ国籍の労働者に仕事を提供する事業を設立しまたは所有している場合、労働証明の要件から得られる利益は極めて少ないと考えられます。

どのような種類の証拠が比較衡量の結果、仕事のオファー及び労働証明の要件を免除することがアメリカにとり利益となると判断されることを証明しますか?

この第3の要件の適格性を証明するため、申請者は以下の一つまたは複数の要素を証明する証拠を提出することができます。

  • 労働証明の適用の現実性の無さ
  • そのポジションを埋めることができる他のアメリカ国籍の労働者が存在する場合であってもなお、その申請者の予期される貢献から生じるアメリカへの利益
  • 申請者の貢献における国益が、STEM分野におけるアメリカの競争性のように十分に緊急であること

さらに、USCISは以下のようなより具体的な要素を検討することができます。

  • 公衆衛生や公共の安全といった緊急性が労働証明要件の省略を保証すること
  • その職業に関する最低限の水準要件を超過する労働証明により捉えることのできない固有の知識またはスキルを有する申請者を雇用主が雇用することを、労働証明要件が妨げる場合
  • 申請者の努力が、例えば経済の再活性に相当する大幅な歳入を生じさせる可能性を有すること
  • 申請者の努力が雇用の創出の可能性につながること

EB-2 NIWの申請の適格性を満たすためには、申請者は上記の全てのEB-2とNIWの要件を満たす必要があります。

科学、技術、工学または数学(STEM)分野における高度な学位を有する個人に関する特別の考慮事項

USCISは、特に焦点の対象である重要かつ新興の技術またはその他のアメリカの競争性あるいは国家安全保障にとり重要なSTEM分野に関し、同分野における進歩の重要性及びその進歩の促進におけるSTEM分野の高度な学位の保有者が果たす極めて重要な役割について認識しています。5

重要かつ新興の技術またはその他のアメリカの競争性あるいは国家安全保障にとり重要なSTEM分野とはなんですか?

重要かつ新興の技術とは、軍事防衛及び経済を含むアメリカの国家安全保障にとり極めて重要な技術を指します。USCISは提案される各努力の詳細について、案件ごとにレビューします。もっとも、当該技術の例には、一定の人工知能や量子情報科学の分野が含まれます。6

USCISは、様々な状況においてSTEM分野がアメリカの競争性または国家安全保障に重要であると判断することができます。USCISは、当該努力がアメリカが戦略上の競争者または現在及び潜在的な敵対者より有利な立場を維持すること、または技術上のリーダーシップや同盟国やパートナー間での同胞としての立場を達成しまた維持することを助ける努力であると証拠により証明される場合に、その重要性を認めることができます。これには、研究及び開発に特化した産業分野を含む、開発サイクルの初期または後期の双方における適切な活動及び投資がアメリカの競争性に貢献する分野に当該努力が関連する場合が含まれます。

Dhanasarの第1要件

STEM分野での高度な学位を保持する申請者は、STEMに関わる努力が実質的なメリットと国家レベルの重要性の両方を有することを証明する必要があります。USCISは、学術上または産業上の設定に関わらず、STEM関連の技術や研究を促進することを目的とする多くの提案された努力が、アメリカの科学及び研究への関心との関係で実質的なメリットを有するのみならず、国家レベルの重要性を証明するのに十分に広範な潜在的意味合いを有していると述べています。

もっとも、USCISはまた、一定のSTEM関連の努力はその実質的メリットが認識されているにも関わらず国家レベルの重要性を欠くと述べています。例えば、提案されたSTEMに関する教室での授業活動はアメリカの教育に関わる関心との関係で実質的メリットを有することができます。もっとも、当該活動それ自体は、STEMに関する教育分野におけるより広範な影響を一般に示唆するものではありません。従って、当該授業活動は、一般に、国家レベルの重要性を証明するものではありません。

Dhanasarの第2要件

第2の要件に関し、申請者はその提案する努力を進展させるのに適した立場にいることを証明する必要があります。USCISは申請者の教育及びスキルに焦点を当てます。USCISはまた、高度な学位、特にSTEM分野における博士号が、当該学位が提案された努力に紐づけられておりまた重要かつ新興の技術その他のアメリカの競争性及び国家安全保障に重要なSTEM分野に関連する場合に、第2の要件を査定するための他の証拠とともに考慮されるべき極めてプラスとなる要素であると判断しています。

博士論文や一定の修士論文は特定の主題に集中しているため、その提案する努力に関連するSTEM分野における博士号の保有者及び一定のその他のSTEM分野の高度な学位の保有者は、特定のSTEM分野における科学的知識を有しています。USCISは、理論に関わるSTEM分野(例:理論数学または理論物理学)が、その提案される努力に述べられるようにアメリカの競争性または国家安全保障を促進することができると述べています。

第2の要件に関する前述の証拠例に加え、申請者はあらゆる関連証拠を提出することができます。これには、申請者がその提案する努力の促進のため、その提案する努力を進展させるのに適した立場にいることを述べる利害関係のある政府機関発行のレターが含まれます。もっとも、高度な学位それ自体のみでは、申請者がこの第2の要件を満たすことを決定する根拠とはなりません。.

Dhanasarの第3要件

第3の要件について、申請者は、仕事のオファー及び労働証明の要件の免除の付与を支持する要素がその要件を支持する要素をその重要度において上回ることを証明する必要があります。

USCISは、他に適格性のあるアメリカ国籍の労働者が存在するか否かによらず当該申請者の労働市場への参入がアメリカに利益をもたらすか否か、また緊急性のようなその他の要素について検討します。この第3の要件を評価するに際し、USCISは、以下の事実の組み合わせを強力なプラスの要素とみなしています。

  • 申請者がSTEM分野の高度な学位、特に博士号を保有していること
  • 申請者が重要かつ新興の技術その他のアメリカの競争性及び国家安全保障に重要なSTEM分野を促進する仕事に従事する場合
  • 申請者がその提案する国家レベルの重要性が認められるSTEM分野における努力を進展させるのに適した立場にいること

USCISは、当該努力がアメリカの国家安全保障をサポートしまたはアメリカの経済競争性を促進する可能性がある場合、また利害関係のあるアメリカの政府機関発行のレターが当該申請をサポートする場合に、アメリカへの利益が特にプラスのものであると判断しています。

利害関係のある政府機関または準政府機関発行のレター

利害関係のあるアメリカの政府機関または準政府機関(例:連邦資金による研究開発センター)発行のレターは、全ての3つの要件を証明する証拠価値を有することができます。

当該レターは、その提案されるSTEM分野における努力が重要かつ新興の技術を促進することを約束すること、またはアメリカの技術的な卓越性を維持するのに重要であることを証明することができます。そのSTEM分野における努力に関連する研究やプロジェクトへの政府機関による補助金もまた、その提案される努力の国家レベルの重要性を示唆することができます。

利害関係のある政府機関または準政府機関はまた、申請者がどのようにその提案する努力を進展させるのに適した立場にいるか、また他に適格性のあるアメリカ国籍の労働者が存在する場合であっても、特定の緊急性及び/または申請者の貢献から得られる利益を説明することによりその要件の免除の付与がどのようにその仕事のオファー及び労働証明の要件により得られる利益を上回るかについて、関連する情報を証明することができます。

従って、要件とはされていないものの、利害関係のある政府機関または準政府機関発行の詳細なレターを提出することは、申請者のNIWへの適格性を証明する際にプラスの影響をもたらすことになります。

起業家に関する証拠についての特別の考慮事項

その提案する努力を遂行する起業家である申請者は、アメリカを拠点とする企業を現在または将来的に保有し、当該企業において積極的で中心的な役割を維持しまた将来的に維持することにより、その保有する知識、スキルまたは経験を通じてその提案する努力を大幅に促進することが見込まれます。

USCISは、多くの起業家が伝統的なキャリアパスをたどらないこと、また起業家のスタートアップ企業が構成されなければならない単一の方法が存在しないことについて認識しています。このため、USCISはまた、起業家である申請者がその提案する努力に関し提出する証拠のユニークな側面について認識しています。  

従って、起業家である申請者は、その提案する努力に実質的なメリット及び国家レベルでの重要性が認められること、申請者がその提案する努力を進展させるのに適した立場にいること、さらに比較衡量の結果、仕事のオファー及び労働証明の要件を免除することがアメリカにとり利益となると判断されることを証明する以下の種類の証拠を合わせて提出することができます。

アメリカを拠点とする企業の所有権及び同企業における役割についての証拠

起業家である申請者は、アメリカを拠点とする企業の設立者または共同設立者として、当該企業の所有に関する利益を保有することができます。申請者はまた、当該企業の役員としてまたは当該企業内の同様の権威のあるポジションその他のキーとなる役割において、同企業の運営に関し積極的かつ中心的な役割を果たすことができます。当該アメリカ拠点の企業の所有権及び同企業における重要な役割に関する証拠は、申請者がその提案する努力を進展させるのに適した立場にいることを示す証拠価値を認められることができます。

学位、証書、資格及び経験に関するレター

起業分野における申請者はまた、当該企業が遂行するその提案する努力を大幅に促進するであろう申請者の知識、スキルまたは経験を証明する学位、証書、資格及び経験に関するレターを提出することができます。例えば、申請者が過去のスタートアップ企業を成功に導いた場合、そのことは申請者の主張を補足する役割を果たすことができます。その提案する努力を促進するための装備となる関連する学位や経験の組み合わせを申請者が有することも、申請者の主張を補足する役割を果たすことができます。

投資

投資は、その提案する努力の実質的なメリットまたは申請者がその提案する努力を進展させるのに適した立場にいることの独立した評価とみなされます。この投資には、その産業の水準と一致する形態での外部の投資家の拘束力のある約束やその他の将来の投資の意図を示す証拠が含まれます。

当該投資は個人(例:エンジェル投資家)や企業(例:ベンチャーキャピタル会社)から受けることができます。申請者が十分な投資を確保したかについて判断する際に、USCISはまた当該特定の努力を促進するのに適切な資本額についても検討します。

インキュベーターまたはアクセラレーターへの参加

インキュベーターとは、アイデアや企業の成長及び開発を促すために、起業家に対し資源、サポート及び援助を提供する私企業または公的企業を指します。アクセラレーターとは、一般に、私的なベンチャーキャピタル企業であって、起業家やそのスタートアップがその立ち上げ、成長及び事業の拡大を迅速化することを助けることに焦点を当てています。

起業家のインキュベーターまたはアクセラレーターへの参加は、申請者の提案する計画または過去の実績、さらにその申請者がその努力を進展させるのに適した立場にいることの承認とみなされることができます。申請者は、その承認の信頼性を示すために、そのインキュベーターやアクセラレーターの過去の成功についての証拠を提出することができます。

賞または補助金

賞または補助金の取得もまた、その提案する努力の実質的メリット及び/または国家レベルの重要性を肯定するための独立した評価及びサポートを提供することできます。これらの賞や補助金はまた、申請者がその提案する努力を進展させるのに適した立場にいることを証明することもできます。当該賞や補助金は、経済開発、研究及び開発または雇用の創出に関し専門性を有する連邦・州・地域の政府機関や政策または研究機関などのその他の機関から提供を受けることができます。

知的財産権

知的財産権は、その知的財産権がなぜその分野または努力において重要であるかの理由を示す書類とともに提出された場合、過去の成功の実績及びその努力の達成に向けての進歩の可能性についての証拠としての役割を果たすことができます。この知的財産権には、申請者または申請者の現在または過去のスタートアップ企業が保有する関連する特許が含まれます。この証拠には、申請者がどのようにその知的財産権の開発に貢献したか、またその知的財産権がどのようにそのスタートアップ企業または第三者により利用されまたは利用される可能性があるかについての書面を含むことが推奨されます。

申請者及び/または申請者のアメリカ拠点の企業についての出版物

申請者及び/または申請者のアメリカ拠点の企業がメディアの大きな注目または認識を集めたことを証明する関連する出版物は、その提案する努力の実質的なメリット及び国家レベルの重要性を示唆することができます。当該出版物には申請者の役割についても言及されているべきです。申請者は、このメディアの評判に関する証拠を、その実質的なメリット及び国家レベルの重要性の信頼性を証明するために提出することができます。

収益の創出、収益の成長及び雇用の創出

関連する企業の成長の記録は、その提案する努力及び/または申請者のスタートアップ企業が実質的メリットを有すること、または申請者がその提案する努力を進展させるのに適した立場にいることを補強することができます。申請者は、その企業のアメリカにおける収益の創出及び/または雇用の創出、及び申請者の当該成長への貢献を示す証拠を提出することができます。

中でも、当該スタートアップ企業により創出された雇用により利益を得たまたは利益を得るであろう経済的に不況な地域に所在する既存のまたは提案されるスタートアップ企業に関し、その所在地に関する証拠はまた、その提案する努力及び/または申請者のスタートアップ企業が国家レベルの重要性を有するとの主張を補強することができます。

第三者からのレターその他のステートメント

関連する第三者のレビュー提供者からのレターその他のステートメントは、その努力の実質的なメリット及び国家レベルの重要性を示す証拠的価値を有することができます。当該レターその他のステートメントはまた、申請者がその努力を進展させるのに適した立場にいることを証明することもできます。

このレターは、関連する政府機関、外部投資家または確立された事業団体のような団体から発行を受けることができます。これらの団体は以下についての知識を保有しているべきです。

  • 申請者及び/または申請者の企業により開発された研究、製品またはサービス、あるいは申請者の知識、スキル
  • その提案された努力を促進するであろう経験

様々な態様での査読を提供する当該起業家の産業または技術に関する専門家もまた、上記のレターを発行することができます。その起業家の事業、事業計画、製品または技術のメリットをレビューする第三者もまた、証拠価値のあるレターを提供することができます。これらの第三者には、将来の投資家、小売業者その他の産業の専門家が含まれます。

その起業家の努力を測る典型的な指標には、収益の創出、収益性、査定、キャッシュフローまたは顧客による採用が含まれます。もっとも、その他の指標も同等に重要となり得ます。USCISは、これを有益とみなすものの、起業家の努力を測るのに使用される典型的な指標のみに基づきその提案する努力が最終的に5割を超える確率で成功することを申請者が証明することを要求していません。

もっとも、申請者は、 Dahanasarの3つの要件を満たすことを示す必要があります。すなわち、その提案する努力が実質的なメリット及び国家レベルでの重要性の双方を有し、申請者がその提案する努力を進展させるのに適した立場にいると認められ、かつ比較衡量の結果、仕事のオファー及び労働証明の要件を免除することがアメリカにとり利益となる必要があります。

USCISは、状況を総合的に考慮することにより、申請者が証拠の優位性によりこの3つの要件を証明したかについて決定します。申請者の過去の起業に関わる達成を示し、またアメリカへの国益における将来の仕事の予測を補足する証拠は、有利な要素となります。申請者の主張は補足証拠に伴われている必要があります。

EB-2ビザ保有者の家族

USCISが EB-2 NIW申請を承認した場合、その申請者の配偶者及び未婚の21歳未満の子供は移民ビザの申請を行うことができます。

関連ブログ:"博士課程の学生にEB-2 NIWのグリーンカードは取得可能ですか?

免責事項

  1. EB-2(PERM)手続きのもとでは、申請者(アメリカの雇用主)は、その根拠となる永続的雇用証明申請により認証されまたはSchedule A申請に規定されるポジションが高度の学位またはこれに相当する学位を保持する専門家を必要とすることを証明する必要があります。当該申請者は、そのポジション及びその産業全体が、当該ポジションが高度な学位の保持者により埋められることを通常要求することを証明する必要があります。NIWはこの仕事のオファーの要件を免除するものの、申請者がそのアメリカにおける努力として従事する仕事もまた、申請者が保持する高度な学位を最低限要求するものである必要があります。 ↩︎
  2. EB-2(PERM)申請の場合、申請者はその基準日において適用される労働証明に特定されるその他の要件についても満たす必要があります。 ↩︎
  3. EB-2 NIWはこの仕事のオファーの要件を免除するため、この要件はEB-2 NIWの分類には適用されません。EB-2(PERM)申請の場合、申請者はその適用される労働証明に特定されるその他の要件についても満たす必要があります。 ↩︎
  4. ステップ1:証拠が法令上の基準を満たすか否かについての検証:USCISは、最初に、提出された証拠が6つの法令上の基準のうち少なくとも3つを構成するかについて証拠の優位性により決定します(当初の証拠)。当該基準が申請者の職業にあてはまらない場合、USCISはさらにその提供された証拠がその法令により列挙される基準に真に匹敵するか否かについて検討します。 ステップ2:最終的メリットの決定:次に、USCISは、その申請を全体的に検討する際に当該証拠をまとめて評価します。当該証拠は申請者が科学、芸術またはビジネスにおいて通常遭遇するより遥かに上回る程度の専門性を有していることを示唆するべきです。USCISは、申請者が科学、芸術またはビジネスにおいて通常遭遇するより遥かに上回る程度の専門性を有しているか否かについて、証拠の優位性により決定する必要があります。 ↩︎
  5. 「国家安全保障」とは、アメリカの人々の安全を守り、経済の発展と機会を拡大し、かつ民主主義の価値を実現し守るとの目標を指しています。 Interim National Security Strategic Guidance (PDF) はアメリカの国家安全保障の目標についての概要を述べています。 ↩︎
  6. ホワイトハウスの科学技術政策室長及び管理予算局長が共同して発行する大統領の予算に関する年次研究及び開発優先メモにおいて優先事項として含まれていることは、アメリカの競争性に重要なSTEM分野の一つの示唆となります。重要かつ新興の技術分野の特定を求める際に、USCISはまた国家安全保障会議と国家科学技術会議を権威のあるリストに関し参照することができます。 ↩︎

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